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乾癬(psoriasis)とアルガトリウム

苦しかった乾癬が注射で劇的改善したものの...

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苦しかった乾癬が注射で劇的改善したものの...

乾癬(かんせん)という病気で苦しんでいる人は多いと思う。
一説によると日本だけで10万人の潜在患者がいるという。
出現率は1‰(パーミル)=0.1%である。
アトピーよりはマイナーだが、1000人に1人なのでさほど珍しいとも言えないだろう。
目につくところに症状が出る人はまれというより、相応に病状が進行している。
どんな症状かと言うと、皮膚が赤くなり、その部分だけ代謝が異常に早くなり、フケ状の落屑(らくせつ)が毎日のように患部から出て来て辛いものである。
アトピーも症状は似ているが、アトピーの落屑は少ないが、乾癬の落屑は非常に多くて目立つ。
症状が軽いうちは頭皮の中にできるので、「凄くフケが多い人」というレッテルが貼られるくらいになる。
私もそうだったが、シャンプーが悪いのかと思って弱酸性に変えたり(今は弱酸性は普通だが昔は少なかった)したが、ほとんど効果がない。
患部はだんだんと広がり、頭皮からだんだん顔の部分とか耳の下の目に見えるようなところに出て来る。
こうなると、見た目的には印象がとても悪くなり、明らかに皮膚病だとわかるようになる。
私は男性だが、見た目のコンプレックスに苦しんで苦しんで、男性なのに化粧をするようになった。
最初はファンデーションを使っていたが、それでも隠せないので色の濃いコンシーラーを塗るまでになった。
ワイシャツやらスーツの襟がファンデーションやコンシーラーで汚れることもざらだったが、真っ赤な皮膚を晒すよりはましだった。
身体に見えない部分では、患部は下肢に転移した。
両足のひざ下に幹部ができて、今度は両腕、最後は背中にまで広がった。
服を着ているとわからないが、脱いだら皮膚の3割とかそれ以上が赤い状態。
赤いだけなら良いが、そのすべてから毎日のように落屑。
落屑を促進するかのように爪でひっかくと出血という最悪のスパイラルに陥っていた。
治療はいろいろと試みた。
まずは漢方治療。
漢方で熱の発散を変えれば熱を帯びる乾癬の幹部の状況が良くなるということで何年か続けるも、結局は瞬間的に良くなることはあっても終わってみれば患部の広がりには勝てなかった。
ある細胞再生促進のサプリメントを輸入して飲んでみたが、これも一時的に良くはなったが、根本的な解決にはならなかった。
そして、最後、患部はとうとう関節に移った。
こうなるとひどい。
私の場合は右足の関節が痛いというより水がたまったような状態になった。
整形外科に行って検査をするも、外科的には異常なし。
やっぱりこの皮膚の乾癬では?と言われて、最後の最後、大病院に行って大きな決断を下す。
生物学的製剤ヒュミラの投与を決断する。
処置としては注射によるものであるが、生物学的製剤というだけに通常の注射とは違う、また歴史の浅い薬である。
関節リウマチの治療にはそれなりに使われてきたもののようだが、乾癬の治療に適用され、保険が適用されるようになって間もなかった。
そう、その治療薬の存在は知っていたが、1回に10万円もする薬価のものを月2回投与することは、保険適用外では経済的に無理だったのだ。
しかし、もう乾癬の治療が二進も三進も行かなくなっていたことはわかっていたし、保険が適用されたことも知っていたので、この治療を決断した。
結果、この治療は劇的に効果を上げた。
一番ひどかった時をマイナス100とすると、恐らくマイナス10~20くらいまでに症状が良くなった。
数か月間の治療でそこまで良くなったので、私はコンシーラーも使わず、着られなかった半袖も着られるようになった。
とても嬉しかったのだが、それも少しずつきかなくなってきた。
マイナス10~20まで改善された症状も、直近ではマイナス30~40くらいまで悪化していた。
面積は狭いがコンシーラーを塗っていたし、両下肢と腕の一部は普通に乾癬の症状に戻っていた。
それでもマイナス100の時のことを考えると劇的改善だし、これで良いのだと思っていた。
月の治療費は45000円(3割負担)。
これが一生続くのかと思うと思いやられるし、家計にとってもかなりの負担である。
完治に近い状態まで来ているのならまだしも、症状は一時的にでも悪化したり、悪化したままの患部もある。
その時出会ったのが、アルガトリウムだったのだ。
(次回に続く)
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